「恋愛上手な人」って、本当に存在するの?
友人の結婚式で、幸せそうな新郎新婦を見ながら、ふと思いました。
「この人たちは、最初から恋愛が得意だったのかな?」
でも、よく観察してみると気づくことがありました。
恋愛がうまくいっている人たちには、共通した「行動パターン」があるのです。
後日、新婦だった友人とお茶をしていたとき、私の仮説を確かめるように聞いてみました。
「正直、昔から恋愛は得意だった?」
答えは意外にも「ノー」でした。
「私も20代の頃は恋愛でボロボロだった。でも、ある時気づいたの。恋愛って経験すれば上達するんだなって。相手との向き合い方、話の聞き方、感情…全部、意識して変えていったの」
その話を聞いて、私の中で長い間くすぶっていた疑問が確信に変わった瞬間でした。
恋愛は、才能ではなく習慣なのです。
これまで400人以上の恋愛相談を受けてきた中で、この法則は例外なく当てはまっています。恋愛がうまくいかない人は「才能がない」のではなく、単に「良い関係を築く習慣」を知らないだけなのです。
恋愛下手の正体は「無意識の習慣」
私たちが「恋愛が苦手」と感じる理由を、少し冷静に分析してみましょう。
よくある恋愛下手パターン:
- 相手の気持ちを先回りして、勝手に諦める
- 「嫌われたくない」という思いが強すぎて、本音を隠してしまう
- 完璧を求めすぎて、相手にも自分にも厳しくなる
- 過去の経験を引きずって、「どうせまた傷つく」と身構える
これらは全て、長年にわたって身についた「思考の習慣」です。才能とは関係ありません。
習慣が変わると、恋愛も変わる
興味深いことに、これらの習慣は恋愛以外の場面でも現れます。
たとえば職場で「この企画、きっと却下されるだろうな」と最初から消極的になったり、友人関係で「私なんかが誘ったら迷惑かも」と遠慮しすぎたり。
つまり、恋愛の習慣を変えることは、人生全体のコミュニケーションの質を上げることにつながるのです。
「恋愛上手」の人が実践している3つの習慣
恋愛がうまくいっている人たちを観察して気づいたのは、彼らが特別な才能を持っているわけではないということ。ただ、少しだけ違う習慣を持っているだけなのです。
1. 「相手のことを知りたい」という好奇心を大切にする
恋愛下手な人は「嫌われないように」に意識が向きがちです。でも恋愛上手な人は「この人はどんな人なんだろう?」という好奇心の方が強い。
結果として、相手も「自分に興味を持ってくれている」と感じて、心を開きやすくなります。
2. 「完璧でなくてもいい」を受け入れる
恋愛下手な人は、自分も相手も完璧であることを求めがち。でも恋愛上手な人は、お互いの未完成さを「愛おしい」と感じる習慣があります。
「完璧じゃないからこそ、一緒に成長していける」という視点を持っているんです。
3. 「今この瞬間」を大切にする
恋愛下手な人は、「将来どうなるか」「過去の失敗」に意識が向きがち。私もそうでした。
でも恋愛上手な人は、「今日この人と過ごす時間」を純粋に楽しむ習慣があります。
未来の不安や過去の後悔よりも、「今」を大切にする。これだけで、関係性は驚くほど軽やかになります。
小さな習慣の変化から始めよう
「習慣を変える」と聞くと大変そうに感じるかもしれませんが、実は小さなことから始められます。
今日からできる「恋愛上手」習慣:
- 相手の話を聞くとき、「次に何を話そう」ではなく「この人は何を伝えたいのかな」に意識を向ける
- 完璧な自分を演じるのではなく、ちょっとした失敗談も素直に話してみる
- 「でも」「だって」を「確かに」「なるほど」に変えてみる
- 相手の良いところを見つけたら、遠慮しないで伝える
恋愛は「練習」していいもの
私たちはいつの間にか「恋愛は自然なもの」「練習するものじゃない」と教えられてきました。
でも、考えてみてください。
ピアノを弾けるようになりたければ練習するし、料理が上手になりたければレシピを研究する。なのに恋愛だけは「練習してはいけない」なんて、おかしくありませんか?
恋愛も、コミュニケーションの一つの形。練習すれば、必ず上手になります。
「恋愛下手」は、変えられる
もしもあなたが「私は恋愛が苦手だから」と諦めかけているとしたら、ちょっと待ってください。
それは才能の問題ではなく、単に今まで「恋愛上手になる習慣」を知らなかっただけかもしれません。
習慣は、気づいた瞬間から変えられます。今日から、一つずつ。
次回は、具体的な「心の筋トレ」方法について、お話しする予定です。一緒に、少しずつ変わっていきましょう。
「自分の恋愛パターンを知りたい」という方は、オリジナル心理テストがあるので、今後お伝えしていきますね